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競争の科学

論旨が崩れたり、エビデンスが不十分だったりで少しトンデモのにおいがするが、おもしろかった。
ほとんどの場面で競争があった方がパフォーマンスは上がる。
ただ、パフォーマンスに変化がない人、競争下ではパフォーマンスが下がる人もいる。
適応競争力と不適応競争力があって、前者は勝ちに行く競争力で後者は負けないようにする競争力。当然、全社のパフォーマンスが高いが、同じ競争(ゲーム)の中でも突然、守り(後者)になることがある。
男性は、勝ちをイメージして「無理な競争」に突き進むが、女性は勝ちの予測力に優れ、勝てる見込みがあれば、男性同様に競争に参加する。

遺伝子や脳機能、ホルモンに関する記述はちょっとあやしい。

根拠のない自信よりも自己分析に優れた方がパフォーマンスは高い。

子供とのじゃれ合いは子供の競争力を確かなものにする。
競争は後天的に習うものらしい。
東ドイツ国民は東西統合後も「競争(資本主義的競争)」に参加する意欲が生まれなかった。同じドイツ人なのに。
ここでも「動く」ことが大切らしい。(「行為主体性」とか言っているが)

母乳で子供を育てる母親はミルクで育てる母親よりも2倍攻撃的である。(ほんとか?)子供を敵から守る本能が発動するらしい。
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データの見えざる手

久しぶりに面白い本に出会った。
感想は、
 ・ この本でビッグデータのなんたるかと可能性が理解できた。
 ・ 名札型ウェアラブル端末で行動(加速度)と接触・会話(内容は取れない)でデータを収集すること
 ・ 人間の感情や仕事量が「動き」から解析できること
 ・ 動くことが幸福につながるし、仕事の成果も決めること(この辺りは最近読んだ『職場の人間科学』にもあった)
 ・ 人の行動観察、勘や経験以上の戦略提案が「計算」からできる。プログラムが仮説を作る。
などバラバラであるが昂奮しながら読めた。
特に第5章はマーケティングに関わる人は読んだ方がよいと思う。

あと、やはり「機械との競争」ではなく「機械と共に競争」が正しい認識であると再確認した。
機械に負けても機械を使いこなせばよい。競争相手は人間なのだ。
競争の土俵にも上がれない恐怖はなくならないが。

犬にココロを読まれる

岩波科学ライブラリー199『犬のココロを読む』と青土社『仔犬に脳を盗まれた!』を続けて読んだ。
たまたま犬関係が続いただけだが、確かに犬がどうしてこれほど人間と仲良くなったのか不思議である。
猫も仲良しだが犬ほど「人間的」な付き合い方はしていないようである。

上記2冊では圧倒的に前者の方がおもしろく、読みやすく、知識が豊かになる。
サブタイトルに「伴侶動物学からわかること」とあったが、伴侶動物学なんてものがほんとにあるのだろうか。
とにかく伴侶とまで言われる動物は犬しかいない。
本の中では、犬の祖先はオオカミに確定しているとのこと(コンラート・ローレンツの時代はオオカミかジャッカルかで論争もあったらしいが、ミトコンドリアDNAの分析からからだからオオカミに間違いなし)
ふつうは、獰猛なオオカミをヒトが飼い馴らしたと考えそうだが、実はオオカミの方に突然変異が起こっておとなしい(人懐こい)亜種ができ、それが人間社会に向こうから近づいてきたというのが定説になりつつあるとのこと。「人イヌにあう」(ローレンツ)ではなくイヌが人に会いに来たのだから、主導権はイヌにあったのかもしれない。
3万年前くらい前から犬と共生を始めた現生人類だが、そのころ絶滅したネアンデルタール人は犬と共生しなかったことが絶滅のひとつの理由かもしれないらしい。(犬の優秀な嗅覚を狩りや敵襲の警報に役立てられなかった)

犬と人間の共生が可能になったポイントとして「共同注視」が挙げられていた。
共同注視とはある人の視線の先を追って行って、その人と同じ目的物を見るということである。
狩りや戦争のときは非常に有利に働く機能である。
これを可能にしたのが白目と黒目がはっきりと分かれた目の構造で、こういった構造を持っている種は極めて少ないらしい。(もちろんオオカミは少ない部類に入っている)
たしかチンパンジーのアイちゃんのオトーサンの松沢さんもサルの中でもチンパンジーだけが母子で見つめ合うという行動をすると言っていた記憶が。
共同注視、見つめあいは人間と犬との間には確かにある。(ネコにはない?)

犬と人との共生は人が犬に対して一方的に働きかけたのではなく双方向性が強いもので、犬に飼い馴らされた人という部分も大きいようである。
著者は「収斂進化」とまで言っている。

あと、面白かったのはイヌは人や仲間(犬)の遺伝子的臭いを嗅ぎ分けて弁別しているらしい。ということ。
だから双子は弁別できない。
もうひとつ腸内細菌叢の臭いの違いも弁別に使っているらしいとのこと。
(同じミルクを飲んでいる赤ん坊は弁別できない)

今後、研究が進めば、犬とヒトの関係はますますおもしろくなりそう。
我が家の18歳の老犬は観察していても寝てばかりで役に立たないが。

マーケティングリサーチの進め方がわかる本

2001年に出した「図解でわかるマーケティングリサーチ」の改訂版です。
ソーシャルリスニングだ、MROCだ、ビッグデータだ、というような最新の話は載せませんでした。
グループインタビュー(3章)とネットリサーチ(8章)は全面的に書き換えました。
よろしくお願いします。

図解 マーケティングリサーチの進め方がわかる本図解 マーケティングリサーチの進め方がわかる本
(2012/01/26)
石井 栄造

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顧客に愛される会社のソーシャル戦略

跡部さんの3作目である。
ソーシャルメディアをファン作りに活用する時のノウハウ、事例、留意点が具体的に書かれていて「やりたい」と考えている企業、「どう展開していこうか」と悩んでいる企業の担当者やその上司にはとても参考になると思う。

140ページにある「顧客を想像する力」という表現がよかった。バーチャルなWebの先にいるリアルな顧客の姿が具体的に思い描けないとソーシャルメディアはバーチャルなままであろう。
それでは具体的な商品やサービスを売るマーケティングには役立たない、営業部から「お遊び」と揶揄されるだけで終わってしまう。

「人格のよくない企業は、無理してソーシャルメディアを活用しない方がいい」という「おわりに」の表現には笑った。
ソーシャルメディアは人格の悪さを隠すのに便利に使えるかと思いきや前段の「顧客を想像する力」と同じ力が働いて隠しようのない人格が表れてしまう、ということか。

読んだばかりでモヤモヤしているが、なんとなく「草食系マーケティング」というコトバが浮かんだ。
この先にあるものを考えたい。
プロフィール

aurak

Author:aurak
名前   石井栄造 ・ 男性
仕事   マーケティングリサーチ
住まい  東京都杉並区
http://www.auraebisu.co.jp/

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